アプリのシナリオライティング

アプリを開発するときには、アプリのユーザーを想定したシナリオを書いてみるのがオススメです。
ユーザー目線で物事を考えてみると、意外と見落としていたユーザーの課題を見つけることができます。

本記事では、架空のアプリを例にシナリオを書いてみます。

架空のアプリの設定
Webサービス・スマートフォンアプリ・ゲーム等の開発メンバーを募集したい人・参加したい人のマッチングアプリ

「人を繋げ、新たなアクションのきっかけを作る」というビジョンをもとに『ここにいけば誰かがいる、なにかが出来る』というポータルサイトを理想とする。解決すべき問題は『誰かと何かをやりたいがメンバーが集まらず、諦めてしまう人を0に』ということである。

シナリオ

シナリオは、アプリを使いたい人の気持ちになりきって書くことが大切です。
典型的な想定ユーザーがどのようにアプリを使うかということを意識して書きましょう。
ここでは2つ書いてみます。

シナリオ① 健二の場合

健二は都内の企業に勤める25歳の男性だ。彼はいつも暇を持て余していた。
会社の仕事は退屈で(そもそも僕は他にやりたいことがあるはずなんだ!でもそれってなんだっけ?)、定時になるや否やダッシュで退社し、やることと言えば飲みに出るか家で映画を見るかという毎日を過ごしていた。

何かに本気で取り組みたい、そう思ってはみたものの、彼の周りに同じ思いの仲間は見当たらなかった。

「何かに本気で取り組みたいだって?」彼の友人たちは言う。「上司の機嫌を取るだけで精一杯さ!」

実のところ健二は少しだけプログラミングの知識があった。まだ意識の高かった学生時代に勉強していたのである。そしてこうも思い出した。「そうだ、僕は仲間を見つけてWebサービスを作りたかったんだ」

彼は最近話題になっている例のへアプリをダウンロードし、次の記事を投稿した。

『Webサービス開発メンバー募集! ユーザー100万人を目指しましょう!』

するとすぐさま参加希望者からのメッセージを受信する。健二が求めていたのはセンス抜群のデザイナー、アイデア溢れるプランナーだ。サーバーサイド?それはもちろん僕がやる。何通も届いたメッセージの中から気になるメンバーを選択し、今回限りの開発チームを結成する。

3人一組。これが黄金パターンだ。

こんなにワクワクしているのはいつ以来だろうな、と健二は思った。

シナリオ② メアリーの場合

メアリーは大学三年生、就職活動を控えたどこか控えめな女の子である。メアリーはとても内気な性格だった。誰かと何かをやり遂げるといったこととは無縁の生活を送ってきた。一つだけ言えるとしたら、絵が好きだということ。彼女の描く絵はどこか人を惹きつける魅力があった。

教職課の教員は言う。「就職活動に向けて何かやってみたら良いんじゃないかしら」
メアリーは思う。「でも、どこで誰と何をやれば良いんでしょう」

そんな時、メアリーは友人から例のアプリを教えてもらった。Facebookのアカウントで早速ログインしてみると、まず彼女の目に飛び込んできたのはたくさんのメンバー募集の記事だった。

『【初心者可】スマホアプリ開発しませんか!』
『【難易度高】シミュレーションゲーム開発メンバー探してます』

楽しそう。純粋に、ただそう思った。
ふと一つの募集記事が目に止まる。

『Webサービス開発メンバー募集! ユーザー100万人を目指しましょう!』

なんでだろう、すごく気になる。こないだ見たドラマのせいだろうか。あれはたしか主人公がWebアプリを立ち上げて、すったもんだの末に成功していくサクセスストーリーだった。

募集内容の詳細を見てみる。こんなことが書いてある。

『やる気があれば初心者OK、本気で取り組んで僕らのサービスをリリースしましょう!』

大丈夫かな。私にも出来るかな。やってみようか、な。
しばしの間悩んでから、メアリーはメッセージボックスを開いた。


シナリオをうまく書けると、アプリを使ってくれるユーザーが自然とイメージできると思います。
アプリを開発するときには、アプリのシナリオライティングをやってみることをオススメします!